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title: 'オレンジワインを知る〜白ぶどうの醸しが生む独特の色と渋み〜'
description: '第4のワインとして注目されるオレンジワインを徹底解説します。白ぶどうを果皮ごと醸す製法が生む琥珀色と渋みの仕組みから、ジョージア発祥の歴史、代表的な産地と品種まで網羅。この記事を読めばオレンジワイン選びに迷わなくなります。'
url: 'https://sakepo.com/columns/wine-orange'
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# オレンジワインを知る〜白ぶどうの醸しが生む独特の色と渋み〜

> この記事では、第4のワインとして注目されるオレンジワインの種類と特徴を解説します。オレンジワインは白ぶどうを果皮ごと醸して造ることで、琥珀色の色合いと心地よい渋みが生まれます。製法や産地ごとの個性を知れば、自分に合った一本選びがきっと楽しくなるはずです。

## オレンジワインとは

オレンジワインは、白ぶどうを果皮や種と一緒に漬け込んで発酵させたワインです。白ぶどうを原料にしながら、赤ワインと同じ「醸し」の工程を経るため、琥珀色からオレンジ色の独特な色合いと渋みが生まれます。赤・白・ロゼに続く「第4のワイン」と呼ばれることもあります。

オレンジワインの歴史は約8,000年前のジョージア（旧グルジア）にまで遡ります。当時は白ぶどうの果汁だけを取り出す技術がなかったため、果皮や種ごと醸すのがごく自然な造り方でした。ジョージアではクヴェヴリと呼ばれる素焼きの壺を地中に埋めてワインを醸造する伝統が続いており、2013年にはこのクヴェヴリ製法がユネスコ無形文化遺産に登録されています。長い間忘れられていたこの製法が、1990年代後半にイタリアやスロベニアの生産者によって再発見され、現代のオレンジワインとして世界的に広まりました。

「オレンジワイン」という呼び名は、2004年にイギリスのワイン輸入業者デビッド・ハーヴェイが使い始めた比較的新しい名称です。英語圏では果皮浸漬を示す「スキンコンタクトワイン」、発祥地ジョージアでは「アンバーワイン」という呼称も使われています。

![オレンジワインの歴史は約8000年前のジョージアに起源を持ち、長く忘れられたのち1990年代後半にイタリアやスロベニアで再発見され、2004年にデビッド・ハーヴェイが「オレンジワイン」と命名、2013年にジョージアのクヴェヴリ製法がユネスコ無形文化遺産に登録された](/_emdash/api/media/file/01KTGXFWE9QKJB80F1S0T5P6M1.webp)

## オレンジワインの製法

オレンジワインの製法は、赤ワインとほぼ同じです。果皮や種ごとぶどうを漬け込んで発酵させる「醸し」の工程を経る点は共通しており、違いは黒ぶどうではなく白ぶどうを使うことだけです。白ぶどうの果皮には赤い色素がないため、赤色ではなく琥珀色からオレンジ色の色合いになり、抽出されるタンニンも赤ワインより穏やかです。

果皮や種との醸しの期間は数週間から数ヶ月で、長期にわたるものもあります。醸しの期間が長いほど色が濃くなり、渋みやコクも増していきます。

ジョージアの伝統製法では、クヴェヴリという卵形の素焼き壺を地中に埋め、果皮・種・果梗ごとぶどうを入れて自然発酵させます。壺の温度が地熱で一定に保たれ、取り込む酸素の量もわずかにとどまるため、長期の浸漬が穏やかに進みます。現代ではステンレスタンクや木樽を使う生産者も多く、発酵に使う容器や浸漬の期間は造り手によってさまざまです。

## オレンジワインの味わいの特徴

オレンジワインの味わいを最も大きく左右するのは、醸しの期間です。醸しの期間によって色・渋み・香りの方向性が変わるため、同じオレンジワインでも造り手によって全く異なる味わいになります。

| 醸しの期間 | 色合い | 味わいの傾向 |
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| 数週間 | 淡い黄金色 | 白ワインに近い軽やかさ、ほのかな渋みと果実味 |
| 1〜3ヶ月 | オレンジ色 | 渋みと果実味のバランスが取れた中間的な味わい |
| 3ヶ月以上 | 深い琥珀色 | 紅茶やドライフルーツの香り、しっかりした渋みとコク |

醸しの期間が短いものは白ワインに近い軽やかな飲み口で、果実味が前面に出ます。期間が長くなるにつれて果皮からのタンニン抽出が進み、渋みとコクが増していきます。香りの面でも、短期醸しではフレッシュな柑橘や花の香りが残りますが、長期醸しでは紅茶、干し杏、ナッツ、蜂蜜といった熟成感のあるニュアンスが前に出てきます。

醸しの期間に関わらず、オレンジワインに共通する特徴もあります。白ぶどう由来の明るい酸味は醸しを経ても残るため、渋みがありながらも重くなりすぎない味わいになります。ボディは醸しの期間が長いほど厚みが増し、白ワインより飲みごたえがあり赤ワインよりは軽やかという、ちょうど中間的な位置づけが特徴です。

## 代表的なオレンジワインの産地と品種

オレンジワインは産地ごとに使われる品種や醸しのスタイルが異なり、味わいの方向性も変わります。代表的な4つの産地を比較します。

| 産地 | 代表品種 | 醸しのスタイル | 味わいの傾向 |
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| ジョージア・カヘティ地方 | ルカツィテリ、ムツヴァネ、キシ | クヴェヴリで半年ほどの長期醸し | 深い琥珀色、力強い渋みとコク |
| イタリア・フリウリ＝V.G州 | リボッラ・ジャッラ、フリウラーノ | タンクや樽での長期醸し | 果皮の厚い品種を活かした複雑で奥深い味わい |
| スロベニア・ブルダ地方 | レブラ、マルヴァジア | フリウリと同様の長期醸し | 繊細さと厚みの両立 |
| 日本 | 甲州、デラウェア | 短期醸し | 穏やかな色合いと渋み、和食に合う軽やかさ |

ジョージアはオレンジワインの原点というべき産地です。カヘティ地方ではルカツィテリを中心に、果皮だけでなく果梗まで一緒に醸す力強いスタイルが特徴で、世界中のワイン愛好家から注目を集めています。

イタリアのフリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州は、スロベニアとの国境に近いオスラヴィア地区を中心にオレンジワインの造り手が集まる産地です。1990年代後半にヨスコ・グラヴネルやスタンコ・ラディコンがジョージアの製法に影響を受けてオレンジワインを造り始め、これが世界的なブームの発端となったことから「オレンジワインの聖地」とも呼ばれています。

スロベニアのブルダ地方はフリウリのオスラヴィア地区と国境を挟んで地続きにあり、古くから醸しの伝統が続いてきた産地です。フリウリの造り手と醸造文化を共有しながらも、スロベニアのオレンジワインは酸の骨格と塩味が味わいを引き締める繊細なスタイルが特徴で、国際的にも高い評価を得ています。

日本では近年、甲州やデラウェアなどの国産白ぶどうを使ったオレンジワインが増えています。果皮が比較的薄い甲州でも穏やかな色合いと渋みを引き出せるため人気があり、和食との相性のよさもあって国内で存在感を増しています。

![オークのテーブルに置かれたアンバー色のオレンジワインのグラスと夕暮れの暖色光](/_emdash/api/media/file/01KTGXFWDKBDAXNW5SGRR9AFE4.webp)

## オレンジワインの楽しみ方

オレンジワインを飲む際は、赤ワイン用のグラスが適しています。香りの要素が多いため、ボウルが大きく口がすぼまった形状の方が複雑な香りをしっかり引き出せます。飲む温度は12〜14℃が目安で、冷蔵庫から出して少し置いてから飲むのがおすすめです。

オレンジワインはまず口に含んで、渋みと厚みを感じてみるのがおすすめです。温度が上がるにつれて紅茶やドライフルーツ、ナッツといった複雑な香りが開いていくので、飲みながらの変化も楽しめます。

オレンジワイン初心者には、日本の甲州を使った短期醸しのものから始めるのがおすすめです。渋みが穏やかで飲みやすく、和食との相性もよいため、オレンジワインならではの味わいを自然に体験できます。スパイスの効いたエスニック料理や出汁の効いた煮物など、赤にも白にも合わせにくい料理に試してみると、オレンジワインの守備範囲の広さを実感できるはずです。

## まとめ

オレンジワインは、白ぶどうを果皮や種ごと醸して造ることで、琥珀色からオレンジ色の独特な色合いと渋みやコクが生まれるワインです。味わいを最も大きく左右するのは醸しの期間で、数週間の短期醸しなら白ワインに近い軽やかさに、3ヶ月以上の長期醸しなら紅茶やドライフルーツを思わせるしっかりした渋みとコクに仕上がります。産地による個性も明確で、ジョージアの力強いスタイルからイタリア・フリウリの複雑で奥深い味わい、日本の甲州を使った和食に合う軽やかなものまで幅広い選択肢があります。醸しの期間や産地の違いを手がかりに、ぜひ自分好みのオレンジワインを探してみてください。他のワインの種類も知りたい方は「[ワインの種類を知る〜色と製法で異なる味わい〜](https://sakepo.com/columns/wine-types-guide)」をご覧ください。

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Source: <https://sakepo.com/columns/wine-orange>