カクテル言葉の世界

カクテル言葉は、花言葉のようにカクテルに添えられた言葉です。恋愛、友情、感謝、別れなど、さまざまな気持ちを映す言葉がそれぞれのカクテルに込められています。

カクテル言葉には公式の定義がなく、情報源によって表現が異なることもあります。本記事では複数の情報源で繰り返し見られる代表的な解釈をもとに、4つのテーマで整理しました。

カクテル言葉の成り立ちについては「カクテル言葉という文学〜グラスに宿るロマン〜」で詳しく解説しています。

バーカウンターに並ぶ色とりどりのカクテルグラスが温かな照明に照らされる光景

カクテル言葉早見表

4つのテーマに登場するカクテルをまとめました。カクテル言葉で選ぶにしても実際に飲む一杯なので、ベースのお酒と飲み口も添えています。

恋愛

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カクテルカクテル言葉ベース飲み口
スクリュードライバーあなたに心を奪われたウォッカ甘口
アプリコットフィズ振り向いてくださいアプリコットブランデー甘口
ロブ・ロイあなたの心を奪いたいスコッチウイスキー中甘口
ウォッカギブソン隠せない気持ちウォッカ辛口
XYZ永遠にあなたのものホワイトラム中甘口
サイドカーいつも二人でブランデー中口
ブルームーン叶わぬ恋・できない相談ドライジン甘口
ギムレット遠い人を想うドライジン辛口
カンパリオレンジ初恋カンパリ中甘口(ほろ苦い)
ジンライム色褪せぬ恋ドライジン辛口
ブルー・ラグーン誠実な愛ウォッカ中口

恋愛は4テーマの中でもっとも言葉の数が多いテーマです。告白・成就・失恋といった場面ごとの言葉に加え、初恋のように特定の場面に縛られない恋心そのものを映した言葉もそろっています。各カクテルの由来や味わいについて詳しくは「グラスが語る愛〜恋愛にまつわるカクテル言葉〜」をご覧ください。

友情

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カクテルカクテル言葉ベース飲み口
インペリアル・フィズ楽しい会話ウイスキー中口
ウイスキーフロート楽しい関係ウイスキー辛口
アイスブレーカー打ち解けるテキーラ中口
モスコミュールケンカしたらその日のうちに仲直りウォッカ中口

友情のカクテル言葉は4杯と数こそ限られますが、いずれもロングカクテルである点が共通しています。短時間で飲み干すショートカクテルと違い、時間をかけてゆっくり飲めるので、友人と会話を楽しみながら傾けるのに向いています。各カクテルの由来や味わいについて詳しくは「グラスが語る絆〜友情にまつわるカクテル言葉〜」をご覧ください。

感謝

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カクテルカクテル言葉ベース飲み口
ミモザ真心シャンパン中口
ラモスジンフィズ感謝ドライジン甘口
カリフォルニアレモネード永遠の感謝ウイスキー中口

感謝のカクテル言葉は3杯と、4テーマの中でもっとも数が少ないテーマです。いずれもお世話になった相手へ気持ちを伝える場面に向く言葉で、面と向かっては照れくさい感謝も、意味を知ったうえで一杯を贈れば自然に届けられます。各カクテルの由来や味わいについて詳しくは「グラスが語る真心〜感謝にまつわるカクテル言葉〜」をご覧ください。

別れ

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カクテルカクテル言葉ベース飲み口
ジプシーしばしの別れウォッカ中口
ブランデー・クラスタ時間よ止まれブランデー中口
バイオレットフィズ私を覚えていてドライジン中口
ブラックベルベット忘れないでビール中口

別れのカクテル言葉は、また会う日を願う一時の別れから、離れても記憶に残りたいという想いまで幅があります。送別や旅立ちの席で、その別れがどれだけ惜しいかに合わせて一杯を選べるテーマです。各カクテルの由来や味わいについて詳しくは「グラスが語る惜別〜別れにまつわるカクテル言葉〜」をご覧ください。

薄暗いバーカウンターに静かに置かれた深い色合いの一杯のカクテル

カクテル言葉の楽しみ方

カクテル言葉は、意味を知るだけで一杯の味わい方が変わります。誰かに気持ちを託すのもよし、自分の中だけで意味を噛みしめるのもよし、向き合い方は人それぞれです。

誰かに届けたいときは、伝えたい気持ちに近い言葉を持つ一杯を選んで贈ったり、隣で注文したりできます。感謝を伝えたい席ならミモザ「真心」、送り出す夜ならジプシー「しばしの別れ」といった具合に、口に出すと照れくさい気持ちも一杯に託せます。相手がカクテル言葉に詳しくなくても、意味をそっと教えれば、いつもの一杯が気持ちのこもった贈り物になります。

自分のために味わうのも楽しみ方のひとつです。意味を知っていると、いつもの注文が少し違って感じられます。ほろ苦いカンパリオレンジに「初恋」が重なっていると知って飲めば、その苦さもどこか懐かしく思えてくるかもしれません。誰に言うでもなく、自分の中だけで意味を噛みしめる飲み方です。

迷ったときは、バーテンダーに相談するといいでしょう。「送別の席なので前向きに送り出せる一杯を」「お世話になった人へ感謝を伝えたい」と目的を伝えれば、その店ごとに推す銘柄も含めて、その日の気分や関係性に合う一杯を選んでくれます。カクテル言葉を入り口に会話が広がるのも、バーならではの楽しみです。

まとめ

花言葉と同じように一杯へ添えられるカクテル言葉には、そのときどきの心情が映されています。意味の捉え方に唯一の正解があるわけではなく、情報元ごとに言い表し方が違うこともありますが、ここで紹介したのはどの資料でも共通して見かける定番の解釈です。恋愛や友情、感謝、別れといった場面ごとに似合う言葉があり、想いを誰かに届けるのも、胸の内でそっと味わうのも、迷ったらバーテンダーに頼るのも、好きに選べます。言葉にしづらい気持ちがあるときこそ、想いを込めたカクテルを傾けてみてください。